【脂肪を凍らせて破壊】脂肪冷却についてメカニズム、効果、副作用、施術後の過ごし方まで徹底解説!
こんにちは、ファイヤー院長です!
今回は今話題の脂肪冷却について徹底的に解説します。
この記事を読めば、脂肪冷却の効果や副作用、効果的な施術の受け方について理解することができます。
脂肪冷却とは
脂肪冷却とは、脂肪組織を冷却して凍結させることで部分的に脂肪細胞を破壊するダイエット施術です。
気になる部位に直接施術することで部分痩せが可能になります。
施術可能な部位としては下顎、二の腕、お腹、太ももなどが代表的です。その他、神経損傷のリスクがなくアプリケーターが設置可能な部位であれば施術できる場合があります。
脂肪冷却のメカニズム
脂肪冷却は脂肪細胞が他の組織よりも高い温度(4℃以下)で凍結するという原理を利用して脂肪細胞のみを破壊します。
水と脂(あぶら)を冷やした際に、脂の方が早く固形になりますよね。
通常、細胞は内部が水分で満たされていますが、脂肪細胞は内部に中性脂肪を豊富に蓄えています。そのため脂肪細胞の方が他の組織よりも先に凍結します。具体的には脂肪細胞は4℃で凍結し、皮膚などの他の細胞は0℃、血液に至っては18℃で凍結すると言われています。

一度凍結した脂肪細胞は解凍しても元通り機能することはなく、老廃物として排泄されます。
脂肪細胞は施術後2−3日で細胞死を起こし始め、2週間でピークに達します。約3ヶ月で脂肪組織が繊維組織に置き換わります。
脂肪冷却の実際の効果
実際の論文を元に脂肪冷却の効果を検証してみたいと思います。
アメリカで行われた研究では、67人の患者の腹部や太ももに脂肪冷却を行い、治療の前後2ヶ月の脂肪の厚さを超音波検査で測定しました。結果は1回の治療で平均で25.2%の脂肪の厚さの減少が見られました。
Kotlus, B. S., & Mok, C. (2013). Evaluation of cryolipolysis for subcutaneous fat reduction. The American Journal of Cosmetic Surgery, 30(2), 89-93.
その他、多くの研究で20%前後の脂肪が減少していたと報告されていました。
以下は脂肪冷却のビフォアフター写真です。


どちらも1度の施術の効果をみたものです。見た目でもわかるほどの変化が出ていますね!
脂肪冷却の効果を高める方法、施術の回数、間隔は?
脂肪冷却は脂肪細胞を凍結させることで破壊しますが、その破壊された細胞や中性脂肪はリンパに乗って排出されます。そのため、施術後1週間程度はご自身で施術部位をマッサージしてあげることでより効果を得ることができます。
施術回数としては同じ部位で3回程度がおすすめです。
施術の間隔は、1ヶ月間隔で施術をすることをおすすめします。他の部位であれば間隔を開ける必要はありません。
脂肪冷却にリスクや失敗はある?
施術の痛み
施術中の痛みは初めに吸引による痛みがありますが、冷却が開始されるとともに徐々に痛みがなくなってきます。施術中はスマホの操作もできます。
脂肪冷却の副作用・ダウンタイム
脂肪冷却の副作用としては赤み、内出血による紫斑、鈍痛、感覚異常、凍傷、神経損傷、逆説的過形成などが挙げられます。
赤みや紫斑は頻度の高い副作用ですが、赤みは当日、紫斑は1週間前後で改善されます。
冷却や吸引による感覚異常や神経損傷は2−3ヶ月程度で徐々に改善されます。
また、ごく稀に血管迷走神経反射が起きることがあります。
脂肪冷却における失敗
脂肪冷却での失敗とは逆説的過過形成のことを指します。
逆説的過形成とは脂肪冷却を行うことによって逆に脂肪組織が大きくなってしまう現象のことで、米国のスーパーモデルがこの逆説的過形成が生じたとして裁判を起こした事件もありました。
頻度としてはごくごく稀です。
原因ははっきりとわかっていませんが、施術の直後は吸収率が高まっているため当院では施術後3時間は食事を控えていただいております。
脂肪冷却を受けることができない人は?男性でもできる?
以下に当てはまる人は施術を控えていただいております。
- 妊娠中・授乳中の方
- クリオグロブリン血症、寒冷凝集素症、発作性寒冷血色素尿症のある方(冷却により貧血等の症状がおこる可能性があります)
- 開放創や感染創、皮膚トラブルのある方
- 寒冷蕁麻疹・レイノー病など寒冷過敏症の方(施術で皮膚の冷却を行います)
- 皮膚感覚障害のある方(副作用に気づくのが遅くなる可能性があります
- 出血性疾患のある方・抗凝固剤を使用中の方(出血等の症状が強くでる可能性があります)
- 帯状疱疹後の神経痛や糖尿病性神経障害のある方(悪化させる可能性があります)
- 心臓や肝臓に異常を指摘されたことのある方
脂肪冷却は男女関係なく施術可能です。当院では男性のお客様にも好評の施術です。
脂肪冷却vs脂肪溶解注射
同じ部分痩せの施術として脂肪溶解注射があります。脂肪冷却と脂肪溶解注射の比較は以下の通りです。
| 脂肪冷却 | 脂肪溶解注射 | |
| 効果 | 1回で20%前後の脂肪を破壊 | 4回で脂肪マイナス4cm程度 |
| メリット | 針を刺す必要がない 1回である程度の効果を得られる | 脂肪のあるところであれば基本どこでも施術できる |
| デメリット | 顔や神経の近くなどは施術できない | 針を刺す必要がある 3〜4回の施術が必要 |
| 侵襲性 | 開始直後は吸引や冷却の痛みがあるが徐々に慣れる | 1度の施術で複数回の注射する |
| ダウンタイム | 赤み:1日 内出血:1週間程度 | 赤み:1日 内出血:1週間程度 |
脂肪冷却は機械の取り付けが可能で神経損傷の危険性の少ない部位であればおすすめですが、そうでない部位(顔など)は脂肪溶解注射の方がおすすめです。
まとめ
今回は今話題の脂肪冷却について詳しく解説いたしました。
脂肪冷却は当院でも人気の施術です。侵襲が少なく効果の高い施術ですので満足度も高いです。
ご興味を持っていただいた方はぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。

PROFILE

- FIRE CLINIC総院長
-
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 新宿、渋谷、銀座の3院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める
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